2011年05月24日

親子三代。

前回の『BOSS』の件。

確か、カリスマブロガーの犯人役で松下由樹さんが出てた回なんですが、最後の殺人を行う場面を覚えてますでしょうか。

物置部屋の隅に被害者を追いこんで襲った拍子に、窓際にあった電気のスイッチを押してしまうというところ。

そのシーンを観た途端に高名な設計士でいらっしゃいます当家の画伯は


『あんなところにスイッチは無い!』


と叫びました。

考えてみるとその通りで、電気のスイッチは入り口付近にあるものであって、あんな部屋の奥の窓際にあるはずもない。

いつもながら、彼女の洞察力には驚かされます。


さて、そんな画伯のお母さんとおばあちゃんがこの週末に高山に遊びに来てくれました。

土曜日のお昼過ぎに到着してたまたま開催されてた味祭りをみて歩き、日曜日は安房トンネルを抜けて長野方面にドライブです。

あいにくの雨降りで遠くの山々は霧のため見る事ができませんでしたが、その反面、久しぶりのご馳走で生気を取り戻した元気いっぱいの新緑を眺める事が出来ました。

目的地は乗鞍高原にある温泉でしたが、途中お昼ごはんのために立ち寄ったのがここ。

親子三代。



メインは宿泊施設っぽいのですが、お昼の時間だけ手打ちそばが食べられます。

建物は決して新しいものではなく、かといって古さを楽しむ風情があるわけでもないという不思議な空間です。

ただ、TVもないような宿泊者用の食堂で、たったひとりの従業員さんがそばを切って茹でてくれるのを息を殺して待つというのも悪くありません。

メニューも「ざるそば」「山菜そば(寒い日のみ)」「投汁そば(冬期のみ)」の3つだけという男らしさで、たまたまその日は雨降りで肌寒かったため山菜そばを頼む事が出来ましたが、天気が良ければざるそばしか食べる事が出来ないというのも潔い感じがします。

場所は『風穴の里』という道の駅の近くで多くのお客さんはそちらでお食事をされますが、勇気を出して脇道に入るとちょっとレアな体験ができます。

そう言えば、その食堂には有名な芸能人の方やスポーツ選手の写真やサインが飾ってありましたので、もしかしたら隠れた名店かもしれません。



お風呂の方もお母さん・おばあちゃん共々気に入っていただけたようで何よりです。

ただ、お風呂に向かうための20段ほどの階段を、今年で92歳になるおばあちゃんが手すりを使わず登ったのには心底驚いた。

さすがは、今でも一人でバスに乗ってプールに通うほどの事はありますな。



帰り道、あるトンネルにさしかかった時それまで元気に話していた母と祖母の声が急に止んだ。

運転席からミラー越しに見てみると、見事なほど同時に二人とも眠っておりました。

さすがはそっくり親子。寝顔も大体おんなじです。

という事は、約30年後と約60年後の我が妻の顔がそこにあるわけで、先の楽しみは削がれてしまったものの若干安心もした次第です。


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Posted by るーひん at 19:21│Comments(2)
この記事へのコメント
なかなか大変ですな~。

僕もそろそろ行政書士登録して世に出ようかと。
Posted by alex at 2011年05月24日 23:45
なかなか大変ですな~。

僕もそろそろ行政書士登録して世に出ようかと。
Posted by alex at 2011年05月24日 23:46
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