2012年05月28日
ツバメ。
妻の勤務する花屋さんの屋根に毎年のようにツバメが訪れている訳ですが、今年も同様に卵を産んで育てていらっしゃる。
彼らの賢いところは、昨年作った巣が残っているのをそのまま今回も使用し新築の手間と費用を節約したことで、せっせと泥を運んで新居の建築にせわしない他のツバメを横目に、悠々と自宅で羽を休めておりました。
しかもその巣から50cmほど離れた場所に昨年使用され現在は空き家となっている巣があるのですが、彼らはそちらも活用し、片方の親が卵を温めている際に、もう一人は『離れ』でゆったりとしている。
なかなかのお利口さんでございます。
しばらくすると卵から雛が誕生し、丸に線を3本引いただけのような平べったい顔を並べて、両親がエサを持ってくるのをおとなしく待っている。
良く見ると、その『丸に3本線』の顔は我が妻に似ている。
雛たちは日に日に成長し大きくなり、彼らはフンをする際にお尻を外に向けてポトリと落とすのでありますが、そのための方向転換すら窮屈そうになっています。
また、エサを待つ時も雛たちが二段に重なりあっており、例の顔がさらに平べったくなっています。
あまりの窮屈さ加減に通りがかって見上げる人たちも心配になっていた昨日、ついに一羽の雛が巣から落下しました。
花屋で勤務中の母が発見し、ハシゴと手袋を準備した上で見ず知らずのお客さん男性に頼んで巣に戻したのですが、兄弟たちは彼を受け入れす、再び巣から弾かれてしまいました。
困った母は再びお願いして、仕方なく50cm離れた別邸に彼を戻すことにしました。
ちょうどそのころ私が花屋さんに到着して一連の内容を聞き、突然別宅で一人暮らしになったあの雛は果たして両親からエサを貰えるのかとても心配しました。
母に「あの子は大丈夫だろうか?」と尋ねると、
『さっきお母さんツバメが別宅に行って何やら話してたからきっと大丈夫』
と言います。
え?オカン分かるの?
気になるので僕は突っ立って巣を見上げています。
10分・・20分・・。
その間に幾度となく親ツバメがエサを持って帰ってきましたが、本宅の方ばかりで一人暮らしの雛にはエサを届けません。
彼も親ツバメが戻るたび、50センチ離れた兄弟と同じように口を開けてビービー鳴くのですが、エサを貰う事はありません。
僕としては彼の行く末がとても心配なのですが、彼自身は呑気に毛づくろいをしたり時折大きなあくびをしたりと、将来を悲観する素振りは全く見受けられず、見ている方の気分を複雑なものにさせます。
『これも自然の淘汰なんだろうな。厳しいね・・』
と、気持ちが落ち込みかけたその時、一羽の親ツバメが一人っ子にエサを届けました。
その後も何回かおきに彼もエサを貰うようになり、見ていた僕も一安心であります。
「あんなに小さい鳥でも親が子を想う気持ちは変わらないんだな」と気分もホッコリして今一度見上げると、一人っ子君は広々とした巣で相変わらずの大あくびをしておりました。
彼の今の心境は
「落ちた時は痛かったけど、今となっては超ラッキーなんですけど」
彼らの賢いところは、昨年作った巣が残っているのをそのまま今回も使用し新築の手間と費用を節約したことで、せっせと泥を運んで新居の建築にせわしない他のツバメを横目に、悠々と自宅で羽を休めておりました。
しかもその巣から50cmほど離れた場所に昨年使用され現在は空き家となっている巣があるのですが、彼らはそちらも活用し、片方の親が卵を温めている際に、もう一人は『離れ』でゆったりとしている。
なかなかのお利口さんでございます。
しばらくすると卵から雛が誕生し、丸に線を3本引いただけのような平べったい顔を並べて、両親がエサを持ってくるのをおとなしく待っている。
良く見ると、その『丸に3本線』の顔は我が妻に似ている。
雛たちは日に日に成長し大きくなり、彼らはフンをする際にお尻を外に向けてポトリと落とすのでありますが、そのための方向転換すら窮屈そうになっています。
また、エサを待つ時も雛たちが二段に重なりあっており、例の顔がさらに平べったくなっています。
あまりの窮屈さ加減に通りがかって見上げる人たちも心配になっていた昨日、ついに一羽の雛が巣から落下しました。
花屋で勤務中の母が発見し、ハシゴと手袋を準備した上で見ず知らずのお客さん男性に頼んで巣に戻したのですが、兄弟たちは彼を受け入れす、再び巣から弾かれてしまいました。
困った母は再びお願いして、仕方なく50cm離れた別邸に彼を戻すことにしました。
ちょうどそのころ私が花屋さんに到着して一連の内容を聞き、突然別宅で一人暮らしになったあの雛は果たして両親からエサを貰えるのかとても心配しました。
母に「あの子は大丈夫だろうか?」と尋ねると、
『さっきお母さんツバメが別宅に行って何やら話してたからきっと大丈夫』
と言います。
え?オカン分かるの?
気になるので僕は突っ立って巣を見上げています。
10分・・20分・・。
その間に幾度となく親ツバメがエサを持って帰ってきましたが、本宅の方ばかりで一人暮らしの雛にはエサを届けません。
彼も親ツバメが戻るたび、50センチ離れた兄弟と同じように口を開けてビービー鳴くのですが、エサを貰う事はありません。
僕としては彼の行く末がとても心配なのですが、彼自身は呑気に毛づくろいをしたり時折大きなあくびをしたりと、将来を悲観する素振りは全く見受けられず、見ている方の気分を複雑なものにさせます。
『これも自然の淘汰なんだろうな。厳しいね・・』
と、気持ちが落ち込みかけたその時、一羽の親ツバメが一人っ子にエサを届けました。
その後も何回かおきに彼もエサを貰うようになり、見ていた僕も一安心であります。
「あんなに小さい鳥でも親が子を想う気持ちは変わらないんだな」と気分もホッコリして今一度見上げると、一人っ子君は広々とした巣で相変わらずの大あくびをしておりました。
彼の今の心境は
「落ちた時は痛かったけど、今となっては超ラッキーなんですけど」
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Posted by るーひん at 12:06│Comments(1)
この記事へのコメント
最近Facebookなるものを始めました。
自営業者には連絡機能がついているので便利かも。
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Posted by alex at 2012年05月29日 21:58