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2013年04月03日

どうもです。

どうもお久しぶりです。


新年早々トラブルに見舞われ、その時何の気なしに書いた記事が地域の関心事だったため恐ろしい数の閲覧数になってしまい、恐縮しまくった挙句、3か月ほど放置した次第です。


我が妻の方はと言いますと、その間もコツコツと書き続け、僕より1年ほどデビューが遅かったにもかかわらず、記事の投稿数はとっくに抜かされています。

そんな話を2人でしていたところ、彼女は言いました



『まさに、カメとキリギリスの話だね』



なにが『まさに』やねん。


ウサギとアリはどこ行った?

というわけで、まぁ相変わらずといったところのようです。



一方、花屋さんの方はと言いますと、半ばヤケクソ気味にスタートした仮設店舗での営業でしたが、氷点下の冬が過ぎ、春のお花が続々と入荷し始めた今、地域の皆様に可愛がっていただきながら毎日賑やかにやっています。


以前より不便になったにもかかわらず足を運んでいただいているお客様や、このような店作りに力を貸していただいたかつての従業員の皆様に心より感謝しています。


昇る朝陽に向かって祈りつつ進むのと同時に、一旦立ち止まって振り返り、沈む夕陽に一礼する気持ちを忘れずにいたいと思います。



関係ないですが、今これを書いてる11時50分現在、海の向こうでダルビッシュが恐ろしいピッチングをしてる模様。

もしかしてとんでもない記録が誕生するかもーーー。


ジョイナス高木の笑える野球よりよほど興味深い。

というわけで、ちょっとTVみてくる。  

Posted by るーひん at 11:53Comments(0)

2013年01月05日

モリーの件。そして花の涙

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。


さて、年末の繁忙期を花屋さんの助っ人として大活躍した僕は、1月3日からお休みをいただいた妻とともに彼女の実家に帰省しておりましたところ、4日の朝一、高山にいる母から思いもよらない一報を受け取ります。

『スーパーモリー倒産』


こんなご時世ですからこの手の話も珍しくは無いものの、今回は妻や母が切り盛りしている花屋がテナントとして入居しているところなので本当に驚きました。


母からの情報では、4日朝、花屋のスタッフが開店準備のためいつもどおりモリーに行ったところ、各入口に『事情により営業を終了します』との張り紙があり、建物内には一切入れない状況である事、スーパーの従業員さんやテナント各社、それに関連業者さんたちがあまりに突然の事態に驚き、それぞれの対応に追われている様子との事。


というわけで、我々もこのまま妻の実家にとどまる事も出来ず、楽しみにしていた友人との再会もすべてキャンセルし急遽高山に戻ります。


高速を走って到着した現地は母の報告そのままで、当惑しながら集まる関係者の方々や、一人残って電話対応に追われるスーパーのベテラン従業員のかたの姿が見える。


「お疲れ様。無理しないで」

「ありがとう。でも、これをやるのは俺しかおらんやろ。。迷惑かけて本当にスマン」


ベテラン従業員さんはまた受話器をとり、姿の見えない相手方に向かって深々と頭を下げている。

本人の怒り、悔しい気持ちは同じかそれ以上であろうに。


経営者一族、それに破産管財人として記されている弁護士事務所にはその時点で一切連絡はつかない。

そこに『誠実』『信義』といった概念は全く見当たらない。



正面入り口に戻って、我が花屋『フラワー&グリーン モネ』を見に行く。

決して開かないガラス一枚の向こうに、昨日までお店を飾りお客様に笑顔を振りまいていた花たちが薄暗い中寂しそうに佇んでいる。

恐らく彼らは人間の事情なんて知らないだろう。

知らないまま僕らの助けを待っている。


やがて、暖房もない中で寒さに凍え、そして渇きに苦しむのか。

妻が

『絶対に迎えに行くからね』

とガラス越しにつぶやいた。




というわけで、我が花屋はしばらくの間あの場所を失うこととなりました。

しかし、失ったのは『あの場所』だけであって、熱意、技術、その他諸々は依然として存在します。

だから継続します。

継続する事が、今回犠牲になるであろう可愛い花たちへの最大の供養であり、また、いままで大切にして頂いたお客様への信義であると考えます。

当面は仮設店舗ですので今まで通りに行かない事もありますが、お客様からの注文は変わらずお受けいたしております。

また、配達サービスも可能ですので是非ご利用ください。

そして、1月14日に開催される桜山八幡宮の結婚展にも予定通り出展いたします。


突然の事態で皆様には多大なご迷惑をおかけしましたが、今後とも「フラワー&グリーン モネ」をよろしくお願いいたします。


<仮設店舗>

場所:高山市松之木町205-10 都竹邸 東側(川沿いの方です)

電話:090-3836-5987  

Posted by るーひん at 12:27Comments(19)

2012年12月13日

お疲れ様です。

『酒井法子 生涯のりP宣言』


それって必要なんですか?




さて、先日から結構な雪が降っております。

雪が積もって、さらに道路は凍結してるし危ないことこの上ない。

にもかかわらず!

一昨日の夜、慎重に運転する僕の車をガンガン煽ってきた大たわけがおった。

路面状況や時間帯を考慮すれば無茶な運転は慎むべきなのに、あろうことか必死に車間距離を詰めて圧力を掛けまくった挙句、とんでもない場所で追い越して行きやがった。


全くもって、あの手の人の思考が理解できん。


①車の性能をアピールしたい
 
 残念ながら日本の公道ではその機会は無いと思え。

②四駆だから大丈夫
 
 雪道での四輪駆動車、RV車の事故の多さを知らんのか。

③とにかく急いでいた
 あと10分早く家を出よう。

④自分のやんちゃ度合いをアピールしたい
 しらんがな。


事故を起こさなければ安全運転というわけではない。

例えば、車線に合流する際に接触事故が起きなければ安全に合流したといえるのではなく、周囲の人や車が危険を感じずに合流できて初めてそう言える。


というわけで、この冬特に運転には注意したい思っている、ずーっとブルー免許の私です。



驚いた事をもう一つ。

この前風邪ひいて熱が出た時、あり合わせの優しさを寄せ集めて、我が妻が冷えピタを頭に貼ってくれたのでありますが、何故かおでこの上の方に貼るんですよ。

つまり、眉毛から離れた位置に。

で、「あんまり上に貼ると髪の毛にくっつくから」と注意したところ、彼女は



『いや、ここも十分おでこだから』



これは広がっている(かも)!後退している(かも)!


いつまでも若いと思ってたらいかんね。

来年は40歳だし。  

Posted by るーひん at 16:45Comments(0)

2012年11月29日

うん。

先日、とある講習会に参加してきました。

講義の内容がなんであったかは本編とは関係ないので省きますが、その中で社会保険労務士の方が講義をされる時間がありましてね。

その方が講義の冒頭で

『この中で私と同業の方はいらっしゃいますか?』

と尋ねられました。

つまり、受講生の中で社労士の方がいるかを聞かれた訳です。

すると教室内で4人ほどの方が挙手され、そのうちの一人が僕の3列ほど前のおじさん。


講義の最後に〇と×のカードが配られ景品を賭けたクイズが実施されることとなった(クイズ内容は社会保険に関する事)ので、不誠実な僕は3列前のおじさんに運命を託すことを決め、彼と同じカードをあげていったら、あろうことか彼は3問目で間違えた。

で、その後行われた2回戦では自力で行くことを決めてクイズに参加しましたが、結局7問目で死亡。

それはそれで仕方のない事だけど、納得いかないのは3列前のおじさんが2回戦は順当に正解を続けて勝ち残り、挙句、最後のじゃんけんまで勝利して景品をゲットしたこと。

なんやねん!と思ったけど、要はついとらんのです。



子供のころからわりに小銭を拾うタイプだったので『僕は運がいい』と思っていましたが、ことしの夏ころ、今のペースで小銭を拾い続けてもチャラになるには1000年以上かかるのではないかと思える金額を落とした。


はい、ついとらん。


いつからツカンポな人間になったのか振りかえってみると、思い当たる節が一つあって、それは僕の麻雀の師匠に行きあたる。

その人は自分がついてないことを前提にして自らの麻雀スタイルを確立し、それを僕に叩き込んだ。

お利口な僕はそれをどんどん吸収し、自分の手牌の勢いより相手の手の内や場の状況を推察し、可能な限りの不幸を避ける雀風を身につけて行ったのだが、反面、ちょっとした不幸にも敏感になった。


つまり、人知れずこっそり危険を回避する事に楽しみを見出して行った結果、細かなアンラッキーでさえ不幸と認識するようになってしまったのではないかと。


ただ、このテの人間の傾向として、通常程度のラッキーは理屈からいって当然だと考えている節があって、そこが誠に始末が悪い。

恵まれた部分は当然で、そうじゃない部分は不幸。


なんとわがままなお人ですこと。



で、僕の一方の友人であるKさん。

以前にも書いたかもしれませんが、彼は1万円札を崩したいからといってコンビニに行き、300円分ほどの商品をもってレジに行って10500円だすような人物なのだけど、彼とともに暮らした数年間、横で見ている僕が涙目になって笑うほどのアンラッキーに遭遇していましたが、常に泰然自若、たいして気にするそぶりもなく受け入れ今も幸せに暮らしている。


やっぱりね、少々の不幸なんか気にせずヘラヘラしてる方がたまにあるラッキーに対して素直に感動できるのだろう。


Kさんの基本データ

・付き合っていた彼女と同棲することになり、自分のアパートを引き払って彼女の部屋に転がり込んだ途端に別れ、部屋もなくなり家財道具とともに途方に暮れる。

→別れるにしても、部屋の解約前なら・・・。


・付き合っていた彼女の部屋に遊びに行く事になったが、彼女はネコを飼っており彼はネコアレルギー。
 2択を迫られた彼女がネコを選び振られた。

→彼女が飼っているのが室内犬なら・・・。


・次の日の試験に向けて、目覚ましを午前8時にセットして夜の10時に就寝。
 目ざまし時計が電池切れのため夜11時ごろとまる。
 翌朝自力で目覚めた彼は、時計を見て愕然とし、遅刻したものと諦めて二度寝する。(本来なら急げば間に合う時間)
 次目覚めた時も時計は11時のままで脳が混乱する。→結果留年。

→電池君が気力であと半日頑張ってくれたら・・・。


以上。





  

Posted by るーひん at 12:32Comments(2)

2012年11月25日

こんにちは。

で、需要はありますの?


のりピー。



間違いを犯してしまった人の再出発は


おおらかに見守り、応援したい


ただ、犯した罪に対して


あまりに寛容すぎるのは秩序の乱れを招く


当初は「資格をとってぺルパートして働く。。。」


といった話をされていたようですが


またあの世界に戻られたということは


華やかな味が忘れられなかったのだろうか


味が忘れられない?


あっちの味はスッパリ忘れたものと信じよう



で、選挙

色んな人があっちにいったり こっちにいったりしてますが


選挙は政治家さんの就職活動ではありません


自分の立場の保全により有利な方へ


ではなく


信念をもって・・・とお願いしたい


何年か前の選挙の時のニュースで


「皆様、私を助けてください!!」


と、ステージ上で土下座をして懇願する候補者の映像をみましたが


助けて欲しいのはこっちです


その辺もお忘れなく  

Posted by るーひん at 16:43Comments(0)

2012年10月08日

ビッグダディ17 反省会。

こんにちは。

9月29日、10月6日と2週連続で例の小豆島おじさんの近況が放送されましたので、軽く反省会でもしておこうかと思います。

今回のメインはあのご夫婦の別居で、予告編を見ている限りでは以前からの「離婚するする詐欺」や「ポリープあるある詐欺」に類するものかと高をくくっていたところ、本当にしてしまったので少々驚いた。

で、ベッキョダディ


前篇の冒頭で別居に至る理由を紹介した手法がいつものモグラ漫画だった時点で心配していたのですが、やはり、はっきりとした理由が伝わらないまま終わってしまったような気がします。

『子供たちが母親に気を使ってナンタラカンタラ・・・』

というのが本当に別居の理由であるならば、そんなん再婚の時点で分かってた事ちゃうん?ってのが国民の意見ではないかと思いますので、真相は他にあるのかもしれませんな。

まぁ、ヨソ様の別居の理由にはそんなに興味がありませんので構いませんが、ビッグダディ一家が『一座』でないとするならば、やっぱりお子さんたちはかわいそうだった気もします。



続きまして、我が家の認定三女ヒスイちゃん。(認定長女は浅田真央さん。次女は空席)

今回も泣いたり笑ったり愛らしい姿を振りまいてくれたのですが、注目は水中ゴーグルの件であります。

お気に入りのピンク色のゴーグルをヒール役のライム姉に奪われ泣いておりましたところ、母ミナコの黒いゴーグルを与えるというビッグダディの機転により一件落着したという事件。

大好きなお母さんのゴーグルを借りた事によって機嫌を直した彼女でしたが、その後の海水浴のシーンでは、なんと母ミナコはピンクのゴーグルをはめていた。

それなら最初からピンクのゴーグルあげたらいいやん。


こんな感じのスッタモンダの挙句、ダディは5人のお子さんとの生活に入ったわけですが、合計6人の生活では大家族と言うには少々物足らないし、奥様の方とは距離が離れているので普段の交流も生まれにくい。

こうなると『大家族モノ』という概念に問題が生じないかと心配になったので、考え方を改めることにする。


整骨院の2階・・・チームA

実家・・・チームK

豊田の人たち・・・チームB



あとは面倒なので箇条書きで。

1.『ビッグダディ待ち受け配信中』

いまのところ必要ありません。


2.整骨院2階のアンバランスな部屋わり

女の子3人・・・12畳   男性3人・・・4.5畳


3.横山先生

突然の訪問の上、重大事項を一瞬でサラッと伝えられて当惑


4.一家のシャツ

普段着のまま柔道に発展するため、首周りがのびてしまっている


5.畑

チームKのメンバーが耕すシーンがありましたが、これから季節は冬に向かう。間に合うか?


6.調理師免許

免許を取得した妻ミナコさんは、温まっていない油に冷凍ポテトを投入。大丈夫か?


7.ニワトリ

役所の紹介で頂いた由緒正しい地鶏。ダディの転居により、実家に取り残される。
今まで卵を産んだ形跡はない。
前篇にて一瞬登場し生存は確認されたが、今後も要注目。


以上。



今年に入って我が夫婦の友人に出産が相次いで、先日もタツ君夫婦とトコちゃん夫婦にそれぞれかわいいらしい女の子が誕生した模様。

両君とも、恐らくは親に似た人生を歩むのではないかと思いますが、自身と同じように、いずれは両親に感謝し、そして新しい生命の誕生に感動できる人になるのであればそれで良いのではないか。

とにかくおめでとうございます。


  

Posted by るーひん at 13:06Comments(2)

2012年09月22日

パン屋。

こんにちは。

『関ヶ原と石田さん』以来すでに1カ月以上が経過しておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


さて、先日スーパーでお買い物をした際に、我が妻が大きなプリンを購入されました。

その日以降折に触れて「例のプリンでも頂きませんか?」と誘うものの、なかなか彼女は首を縦に振りません。

既に購入から数日が過ぎ、いまだに冷蔵庫に鎮座するプリンをみて、意を決して彼女に食べない理由を聞いてみたときの驚愕の返答が、




『賞味期限が過ぎるのを待っている』



これには理由があって、僕は基本的に趣味期限が過ぎたものを食する事を好みません。

もちろん、1日や2日期限を過ぎたところで問題なく頂けることくらいは経験上承知していますが、じゃあ3日目はどうなんだと。

2日目の昨日が大丈夫だったのだから、恐らく3日目もいけるはず・・・。

じゃあ4日目は?

んー、そろそろ危ないかな・・。

それなら、3日と何時間後にダメになるのかと考えた時に、その時刻の1分前ならセーフなんですか?

という具合に、悩み始めたらキリがない。

そもそも賞味期限は『美味しく頂ける期限』であって、その日を過ぎた途端に品質が急激に悪化する性格のものではない事は分かるけど、将来的に深い悩みが生じるのであれば、言われた通り素直に従っておく方が良いのではないかというのが僕の考えであります。


とは言いながらも、結局は文句を言いつつパクパク食べて、今までこうして健康でいるのであるからそこまで目くじらを立てるほどの事ではない。


ただ、プリンは違う。


ずっと前に、いわゆる路上で生活をされている方とお話をした際に


『素人はプリンに手を出したらいけない』


と聞かされた事があって、つまるところ、弁当やパン類等については賞味期限に多少寛容であっても、プリンのようなタマゴ・乳製品には気をつけろという意味だと理解した僕は、それ以来プリンやヨーグルトなどの賞味期限は厳守して生きてきました。



彼女はその話を覚えていたのである。

そして、敢えて賞味期限をやり過ごすことによって僕というライバルを蹴落とし、結果としてあの大きなプリンを一人占めしようという意地汚い魂胆。


本当に困ったものです。






写真は、仕事で下呂市方面に行った際に立ち寄るパン屋さん。名前は忘れた。






地元の野菜売り場と併設されているお店で、手作りパンの味はもちろんの事、そこからの眺めも素晴らしい。

パン屋と言えば、今までに一番印象に残るのが能登半島の九十九湾から海沿いの道を走っていた途中で偶然見つけたお店。

目の前には日本海で、建物の後ろは山。

付近には民家も見当たらないような場所にポツンと建つお店で、もう一度行けと言われても場所は思い出せないけれど、海好きな僕と、パン好きな妻が両方楽しめる場所でしたな。

敢えて有料道路を使わず下道を走ってみると、思わぬ発見があったりしてそれもドライブの醍醐味です。


今調べてみたけど、恐らく能登町の『FLATT'S BAKERY』というお店ではなかろうかと。




  

Posted by るーひん at 13:49Comments(3)

2012年08月20日

関ヶ原と石田さん。

昔、学校の授業中に

『日本を大きく変えた歴史上の出来事は何だと思いますか?』

って質問されて、僕は「明治維新」と答えたのですが、先生は

『そうでしょうか?私は関ヶ原の戦いだと思いますよ』

と言われました。


今でも自分の答えの方が正しいと思っていますが、その辺りどうなんでしょう。


で、先日お出かけしたついでに立ち寄ってみたのがその『関ヶ原古戦場』。





この場所が西軍の石田三成陣地跡ということで、5分ほど山登りをすると到着します。

石田三成さんといえば、なんとなく「性格が悪く」、「秀吉の権力を背景に威張って」、「徳川家康に歯が立たず」、「当然のごとく敗れ去った」人物というイメージがありますが、そもそもこれは勝者である家康方からの目線で描かれた書物が多いが故に植え付けられたイメージであって、実際にはそれと異なる部分も多かったのではないかとも思います。


傲慢な人物であった事は間違いなさそうですが、現代の社会に照らし合わせた時に、会社の経理部長と現場担当者と仲が悪いのはよくある話ですからね。

で、もう少し石田さんについて掘り下げてみますと、まず注目したいのが彼の旗印です。

『大一大万大吉』

言葉の意味については諸説あるようですが、一番有名なのが「みんなが一人のために、一人がみんなのために尽くせば、平和な世が訪れる」という意味だという説で、仮に事実だとすれば、この時代にしては珍しい考えの持ち主だったように思います。

越後の直江兼続は自身の兜の前立に『愛』の一文字を使っていたそうですが、それぞれを見比べると、この二人が非常に仲良しだったという事に妙に納得させられます。


もう一つは、彼の居城であった佐和山城。

『治部少に過ぎたるものが二つあり。島の左近に佐和山の城』

治部少(石田三成の官職が治部少輔)には、身の丈に合わないほど優れたものが二つある。島の左近(三成の家来で、優秀な侍大将)と佐和山城。

多分こんな意味。

多少の皮肉はあるにせよ、こんな落首が詠まれるほど堅固で美しいお城であった事がうかがい知れます。

かつて僕が京都に住んでいた頃、帰省する際には新幹線ではなくJR東海道線を利用したものですが、京都を発って滋賀に入ってしばらくすると、左手に「彦根城」といった文字が見えてきます。

で、それを見ると僕は反射的に反対の右の窓を覗きます。

はい。そこにあるただの山が佐和山です。

確かに彦根城も歴史上重要な文化財だとは思いますが、徳川の世になって転勤してきた井伊家の城より、それ以前の戦乱の世を生きた佐和山城に、自分としては興味があります。

あのへんに行った際には是非とも佐和山城址に登りたいと思うのですが、やっぱり変な虫とかヘビとかでたら嫌なので、結局は観光地として整備された彦根城に行って、ひこにゃんのキーホルダー買って帰るような気もします。






写真の左手にある山が桃配山で、家康本陣があった場所。

右手にある山が小早川金吾が陣取っていた松尾山で、本来であれば左方面の家康本陣を攻撃する予定であったと思われます。
しかし、彼は裏切り、反対の右手前方向に山を下って西軍の側面を衝いたことにより、戦況は大きく家康方に傾くことになります。

文字でしか知らなかった場面を実際に見ると非常にわかりやすいですね。



目の前の平地で双方合わせて15万ほどの人間が入り乱れ、兵数においてもその配置においても有利であったはずの西軍はこのような内部崩壊によって無残に敗れ去ります。

かといって、この戦いが無謀なもので、また敗北は無意味であったかというと、さにあらず。

確か司馬遼太郎の小説『関ヶ原』のラストでこんな感じの一文があります。

「三成のような寵臣までもが家康に媚を売り、家康の下に走ったならば、世の姿は乱れ人々はけじめを失う。その点においてあの男は成功した。」

これは隠居した黒田如水が縁側で尼さんに語りかけるシーンだったかと思いますが、結局はまあ、そういうことなのだろう。


そんなことを思いながら案内板を見ている、高山から来たおじさん。





以上。  

Posted by るーひん at 15:45Comments(2)

2012年08月17日

カメムシと私。

大変ご無沙汰しておりましたが、皆様いかがお過ごしでしたか。


さて、スーパーの入り口にある電灯付近にクモの巣が張ってありましてね。

恐らくは、小さなクモが一生懸命こしらえた巣であろうかと思うのですが、何の気なく見ていたら風もないのに巣がユラユラ揺れております。

目を凝らすと、たった今捕まりたてのカメムシ君が絡みつくクモの巣から逃れようと手足をばたつかせているところであります。

そこで、手近にある棒を使って彼を救ってあげる・・・ほど清らかな心は持ち合わせていないので、しばし彼のもがく様を見ていたところ、暴れた甲斐あってそのカメムシ君は脱出に成功した。


『ほほう。命拾いしましたな』


巣の大家さんには申し訳ないですが、逃げ出した彼の幸運を喜ばしく思いつつその後を目で追っていると、相も変わらず電灯の周りをブンブン飛び回っています。


心配していると、案の定別のクモの巣に引っ掛かっていた。


さらに今度は巣の端っこから家主のクモがやってきて、粘り気のある糸のせいで上手く動けないカメムシ君を自らの食材とすべく戦いを挑んだ。

もがきつつ抵抗するカメムシ君に対して、地の利を活かしたクモがヒット&アウェイを繰り返し、戦いの優劣はだれの目にも明らか。


万事休す。


と思ったその刹那、またしても糸が体から外れカメキチは脱出に成功した。


ただ、前回の脱出と比べてよほど余裕が無かったのか、それとも体力が底をついていたのか、巣から解放された後すぐさま飛び立つ事が出来ず、そのまま地面に落下し気を失った。


しばらくして気を取り直したカメノスケは再び元気に飛び立ったのですが、向かった先はもちろんさっきの電灯。


『あーあ・・。どうして何度失敗しても勉強しないかね・・。』


と、深くため息をついた僕の頭に、同じセリフを発しながらあきれ顔で僕を見つめる妻と両親の顔が浮かんだ。



はい。

せっかくオリンピックもあったので、その反省会を手短に。


『柔道』
・柔道チーム監督の篠原さんが、あの迫力ある見た目で自分と同い年である事に驚いた。
・女子78キロ超級というのは、決して78キロくらいの人が出ているとは限らないと思った。

『バレーボール』
・どこかの事務所のタレントが出ないバレー中継とはこんなに清々しいものかと思った。

『女子サッカー』
・モーガンとかワンバックという名前を聞くと、すごく怖いです。

『男子サッカー』
・日韓戦は常にライバル対決と言われますが、勝っても負けても全くすっきりしない。後味が常に悪い。

『女子卓球』
・愛ちゃんと平野さんのユニホームはスカートなのに、石川さんだけズボンだった。しかも、シャツをズボンにインしているところがとてもよかったです。


以上。  

Posted by るーひん at 18:48Comments(2)

2012年07月18日

幸も不幸も隣り合わせ。

毎度のごとく久しぶりの投稿で、何をどう書いてよいのやら悩むところですが

『あの人ってビッグダディの放送が無いと何もしないよねー』

と言われるのも困るので。


先日の話。


スーパーの駐車場に車を止め、残酷なほどの暑さの中ようやく建物に辿り着いた瞬間、いきなり大粒の雨が降り出しました。


あまりのタイミングに微かな幸運を感じながら周りを見ると、買い物袋を抱えて全力で車に走る男性や、急いで屋根下に入るべくお子さんの手を引くお母さんなどで、ちょっとしたパニック状態になっています。


僕は濡れずにすみましたので、安全地帯からそんな皆さんの様子を急仕上げの心配顔で見ていた訳ですが、ふと空を見上げると、黒い雲の切れ間から一筋夏の太陽が差し込み、2本の鮮やかな虹を作りだしていました。


もちろん、虹を観て感動する年齢は過ぎた身ですが、反面、飛騨の夏のあまりに短い事も知り、いまだ止まぬ激しい雨の中、黒雲と太陽の光、そして七色のアーチが彩る夏の姿を目に焼き付けるべく目を凝らし、聖子ちゃんの『硝子のプリズム』の一節を口ずさむ私でした。




で、視線を下に移すと自分の車の窓が全開だった。

大いに驚いて窓を閉めに戻ったところ、結局濡れた。
以上。



そう言えば今月の6日は僕の誕生日でして、平均寿命から考えるとどうやら人生の折り返し地点を過ぎたようです。

このブログをご覧になってくださってる方からも、たくさんの「おめでとうメール」やプレゼントなんかも


無かったですけど?何も。


30数年前僕を産んでくれた母親に至っては、誕生日当日僕に向かって最初に言った言葉が


『パンダの赤ちゃんうまれたって!』


あんたも産んだ事あるやん。今ではパンダみたいになってる男の子。忘れた?





  

Posted by るーひん at 18:59Comments(0)

2012年06月28日

今回のビッグダディ反省会。

前略 ヒスイさま。

なぜあなたは戦いの場に出てしまったのですか?

頑張ってお手伝いをしたご褒美に、ようやく色づき始めたイチゴの収穫と、中でも最も大粒のイチゴを食べることをゆるされたのに。

あなたはまだ4歳だからご存知ないかもしれません。

日本人は

「最初はグー」

という言葉を聞くと勝手に体が反応してしまう民族だという事を。  

草々


はい。というわけで、またまた痛快ビッグダディが放送された訳ですが、これまでと違ってダディと妻とのバトルシーンが無かったおかげで、全体的に穏やかな流れだったように思います。

最近の激流に慣れてしまった方にとっては少々物足らない内容なのかもしれませんが、たまにはこんな感じも落ち着きます。

昔のトムとジェリーの放送で、金曜日だけは仲良しの設定だったあの感じですね。


で、今回の注目はヒスイちゃん(4歳)。

以前から、柔道練習中の首の運動が印象的でしたので密かに期待しておりましたが、この度の『イチゴ事件』で見事に主役を務めてくれました。

ただ、あれは本当にかわいそうで、おじさん泣けましたよ。

しかも何故か彼女にだけ専用のBGM(禁じられた遊び)があって、切なさをより一層盛り立てます。

上の兄弟たちが就職やら進学と言った大人の悩みを抱え始めた中で、突然ヒール役になった姉ライムさんとヒスイさんのバトルは、かつてのほのぼのビッグダディ一家を思い出させてくれます。

と、こんな感じでヒスイちゃんかわいそうだったなぁなどと思ってた時、今回一番かわいそうだったのは彼女ではなかった事を思い出した。


そう。あのバッタです。

ヒスイちゃん(4歳)がバッタを捕まえたのに、姉二人が全く関心を示さなかったシーン。

ヒスイちゃんは「いい事考えた!」と言った後、確かにこう言いました。


「バッタにエサあげよう」


4歳児の手の平の中でバッタ君は相当緊張していたであろうと容易に想像がつきます。

そんな中で聞いた「エサあげよう」のセリフは、どんなにか彼を喜ばせ、さらには将来に希望を持たせた事だろう。

しかし、彼女が手を開き、久しぶりに陽の光浴びたバッタ君の眼前にあったのは、丸々と肥えたニワトリ。


「俺自身がエサやんけーーー」


合掌


あとは箇条書きでおさらい。

①立派なスーツがあった(OB会出席時)
どうせなら隠岐での就職面接の際にも着ていけばよかった。
(その際は頭にタオルとサンダル履き)

②4女のデート
出発の際兄弟姉妹が見送るのも立派なら、付き添いで行ったシオンくんのメンタルも立派

③『妊娠するツボを押した』
とりあえず、必要ないような気がする

④ダディはなんかこぼす
今回は湯冷ましをこぼしたし、この前は米をぶちまけた

⑤魚
魚をさばくシーンのナレーションは、決まって

「釣りの得意なビッグダディが」

で始まり、

「地元の方から頂いた〇〇」

で終わる定番の前フリ&オチ
『釣ったんじゃないのかよ』

⑥離乳食
生魚のすり身をあげてましたが、よくわからないけどちょっと心配。
ただ、今までの実績があるのだからきっと大丈夫なんでしょう。

以上。











  

Posted by るーひん at 19:14Comments(0)

2012年06月17日

妻怒る。

前回のブログで、よく知りもしないくせに

「さしこ頑張ったなー」

などと書き、ところで『さしこ』ってどの子なんですか?と思っていた矢先に、どうやら彼女は博多のグループに転勤になってしまったようだ。

まぁその事はともかく、あの手のネタを暴露する輩の気が知れませんな。



さて、先頃最後の特別手配犯である高橋某がついに捕まったという事で、あの事件に関してもとりあえず一つの区切りとなったようです。

TVでも通常の番組(楽しみにしていた2時間サスペンス)に替えて、供述から明らかになった逃亡劇についての特番が放送されていたので、まぁ何の気なしに観ていました。


内容は高橋某の数日間の逃走の詳細に加え、以前に捕まった菊池某に関してや被害者の会の方の会見等で、かつて起こった大事件の記憶が呼び戻されるとともに、長きにわたり逃亡し、ついにその仮の人生が終焉した彼らの心中を想い、不謹慎ながらも少々切ない気分になった次第であります。

そんな心境の中番組が終了し、僕自身も無意識に

「あ~、長かっただろうね・・」

と独り言をつぶやいたその刹那、一緒に観ていた我が妻が

「もう、いい加減にしてほしい!」

と机をたたきながら言った。

このお方は眉間が少々広い鷹揚とした顔つきでいらっしゃるのにもかかわらず、私などより数段厳格な正義感をお持ちなのだと感心していたところ、つぎの彼女の言葉は



「高橋ばっかりやん!」


え?なんですって?


聞けば、まず今回捕まったのが高橋某。

で、菊池某と同居し彼女をかくまっていた男性が高橋姓。

もう一つ、被害者の会の会見で話されていた女性が高橋さん。

さらには、高橋某が逃亡中に眼鏡を購入した店で対応した店員が高橋さん。

どうやら、登場人物の中にあまりにも高橋姓が多い事にご立腹だったようです。


全くもって、驚きの着眼点です。


思えば我が母も、この前までやっていたバレーボールの中継(イラン対日本)を開始時から真剣に観ていたにもかかわらず、途中で私が

「セットカウントは何対何?」

と聞いても全く把握していなかった。

理由を聞いたら


「イランの選手で眉毛が繋がっている人がいて、そればかり見てた」


とのこと。

恐るべし。


世代を超えて我が祖母。

年齢は85を超えているにもかかわらず、ベッドに横になりながら国会中継を頑張って観ている。

政治に関心があるのなら立派なものだと思いつつも、念のため理由を聞いたら


「国会議員のひとの頭頂部を後ろから見るのが楽しい」


とのこと。


人間の目はただ眼前の世界を映し出す鏡なのではなく、意思をもとにピントを合わせるカメラなのだろう。  

Posted by るーひん at 19:58Comments(2)

2012年06月08日

ヒッチハイク。

昨日所用で名古屋に行き、相変わらず口を開けながら高いビルを見上げてきたのですが、そういえば先頃の国民的行事で名古屋のグループの女の子が上位に入ったとかでなんだか盛り上がっておりましたな。

で、驚いたのが市長さんや知事さんが『感動した!』などとコメントしていた事で、ご本人たちが彼女らの大ファンならいざ知らず、単なる大衆迎合であるならちょっと心配になる。

そもそもこの『国民的行事』は、僕の認識では未成年を含む若い女の子たちがお金で買った権利による人気投票の対象となるといった残酷なもので、しかもそれがTV中継までされている。

僕のような一般人は、鼻に人差指を入れながら半笑いで

「さしこがんばったなー」

と言っていればいいのだけれど、学校教育を含む地域の長の方々が、新聞紙上に載るかたちで称賛のコメントをしてしまうのはどうかと思う。

残酷な分だけ正確に表わされる数字に本人も周囲も心動かされるのであれば、立ち返って教育の現場にも採用したらいい。


さて、そろそろ高山も暑くなってまいりまして、待ちに待った夏が近づいてきているようです。

僕は夏が大好きなのですが、かれこれ1年近く待っていたような気がします。


で、こんな時期になると市内の通りに出没するのが、大学生と思しきヒッチハイカー達。

2~3人でグループになって

『松本』

『下呂方面』

などと書かれた紙を持って道端に立っていらっしゃる。


結論から言いますと、僕はあの人たちが大嫌い。

質問すれば恐らく

「地域の人たちとの触れ合い」

とか

「人と人との出会い」

などと立派なことを言われるのかもしれないけど、自らの楽しみのために最初から他人の世話になる事を前提としていて、本当の出会い・触れ合いなどあるものか、と思う。

以前にニュースにもなっていましたが、本当に困っている自分に差しだされる見ず知らずの人の手の温もりは格別であろう。

それに対して、前述の方々には本来の優しさなど伝わるとは思えない。

仮に運良く乗せてくれる人があったとしても、恐らくは単なる足代わりで、いかにその場で会話が盛り上がろうとも、それを貴重な出会いだと形容するには少々薄っぺらくは無いか?



そうは言っても本当に運命的な出会いがあるのかもしれないので、あまり言い過ぎるのも良くないかもしれん。

ただ、間違いなく言える事は、僕に向かってあの紙を差し出すのは全く無駄だという事で、タイミング良く信号で止まったならば

『旅行したけりゃバイトしろ。甘えるな』

とパントマイムで伝えてみようかと思っています。


でも、女の子3人組だったりすると心は大きく揺れる。

  

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2012年05月28日

ツバメ。

妻の勤務する花屋さんの屋根に毎年のようにツバメが訪れている訳ですが、今年も同様に卵を産んで育てていらっしゃる。

彼らの賢いところは、昨年作った巣が残っているのをそのまま今回も使用し新築の手間と費用を節約したことで、せっせと泥を運んで新居の建築にせわしない他のツバメを横目に、悠々と自宅で羽を休めておりました。

しかもその巣から50cmほど離れた場所に昨年使用され現在は空き家となっている巣があるのですが、彼らはそちらも活用し、片方の親が卵を温めている際に、もう一人は『離れ』でゆったりとしている。

なかなかのお利口さんでございます。



しばらくすると卵から雛が誕生し、丸に線を3本引いただけのような平べったい顔を並べて、両親がエサを持ってくるのをおとなしく待っている。

良く見ると、その『丸に3本線』の顔は我が妻に似ている。


雛たちは日に日に成長し大きくなり、彼らはフンをする際にお尻を外に向けてポトリと落とすのでありますが、そのための方向転換すら窮屈そうになっています。

また、エサを待つ時も雛たちが二段に重なりあっており、例の顔がさらに平べったくなっています。


あまりの窮屈さ加減に通りがかって見上げる人たちも心配になっていた昨日、ついに一羽の雛が巣から落下しました。

花屋で勤務中の母が発見し、ハシゴと手袋を準備した上で見ず知らずのお客さん男性に頼んで巣に戻したのですが、兄弟たちは彼を受け入れす、再び巣から弾かれてしまいました。

困った母は再びお願いして、仕方なく50cm離れた別邸に彼を戻すことにしました。



ちょうどそのころ私が花屋さんに到着して一連の内容を聞き、突然別宅で一人暮らしになったあの雛は果たして両親からエサを貰えるのかとても心配しました。

母に「あの子は大丈夫だろうか?」と尋ねると、


『さっきお母さんツバメが別宅に行って何やら話してたからきっと大丈夫』


と言います。

え?オカン分かるの?


気になるので僕は突っ立って巣を見上げています。

10分・・20分・・。

その間に幾度となく親ツバメがエサを持って帰ってきましたが、本宅の方ばかりで一人暮らしの雛にはエサを届けません。

彼も親ツバメが戻るたび、50センチ離れた兄弟と同じように口を開けてビービー鳴くのですが、エサを貰う事はありません。

僕としては彼の行く末がとても心配なのですが、彼自身は呑気に毛づくろいをしたり時折大きなあくびをしたりと、将来を悲観する素振りは全く見受けられず、見ている方の気分を複雑なものにさせます。


『これも自然の淘汰なんだろうな。厳しいね・・』


と、気持ちが落ち込みかけたその時、一羽の親ツバメが一人っ子にエサを届けました。

その後も何回かおきに彼もエサを貰うようになり、見ていた僕も一安心であります。

「あんなに小さい鳥でも親が子を想う気持ちは変わらないんだな」と気分もホッコリして今一度見上げると、一人っ子君は広々とした巣で相変わらずの大あくびをしておりました。


彼の今の心境は

「落ちた時は痛かったけど、今となっては超ラッキーなんですけど」  

Posted by るーひん at 12:06Comments(1)

2012年05月08日

まんが百人一首事典。

先日、我が妻を伴って回るお寿司屋さんに行き、毎度のごとくカウンター越しに一つ二つオーダーします。

その時注文したのはさしあたって『生エビ』と『漬け真鯛』だったのですが、しばらくすると握り担当のお兄さんが生エビのお寿司を1貫持って現れ、

「エビの残りが1つだったので、1貫だけになりますがこちらはサービスにします」

と言って皿無しのお寿司を手渡してくれた。

一つしかなかった事がラッキーなのかどうかは定かではないですが、とりあえずサービスという言葉に満足し、喧嘩にならないように1貫のエビを妻に譲った。

しばらくするともう1品の『漬け真鯛』が運ばれてきたのですが、今度はお皿に3貫乗っているではありませんか。

店員さんは

「漬け真鯛が残り3つだったので1貫サービスしときます」

といいます。

お寿司のネタでなぜ端数が出ているのかちょっと疑問に思いましたが、ここで間違いなく言えることは『今の僕らが馬鹿ヅキ』であること。

ちょうど端数が出ている寿司ネタを、2つもピンポイントで注文できる事はなかなかありません。

2度ある事は3度ある・・・。 かもしれん。。

というわけで調子に乗り、我が妻に何でも好きなもの頼んでOKの指示を出したところ、彼女がオーダーしたのは


『アナゴの1本焼き』


もともと1本やん。。端数出るわけないやん。。


さて、表題の件。

最近僕がハマっている本が学研から出版されている『まんが百人一首事典』であります。

この本を購入したのは高校の入学時で、あの頃僕の通っていた高校では合格発表から入学式までの宿題として『百人一首の暗記』が定番としてありました。

今はどうか知りません。

で、その宿題対策として入手したのが前述の本なのでありますが、最近偶然本棚から発見し二十数年ぶりに開いてみたところ、その面白さに心を奪われてしまった次第です。

小学生対象の本ですから言葉遣いや漢字表記が平易である事はもちろん、すべての歌がマンガ付きで解説されており、分かりやすく楽しいことこの上ない。

さらに、解説文やページの端にある豆知識欄は正に小ネタの宝庫で、アラフォーおじさんの知的好奇心をくすぐって止まない。

例えば、有名な蝉丸の一首

「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂(あふさか)の関」

この歌に出てくる『逢坂の関』についての豆知識として、

『逢坂の関は京都と滋賀の間にあった関所で、これより西が関西、東が関東』

というような記載があって、常々、岐阜はどっちやねんと思っていた僕にとっては、今後関東人として胸を張って生きてゆくための強力な後押しとなってくれたりします。

そんな中で、今のところ僕のお気に入りの一首がこれ。


「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立」


掛け言葉等の表現技巧の巧みさもさることながら、偉大な母(和泉式部)を持つ女の子が、大人のちょっとしたいじわるに対し自らの才知をもって見事切り返したこの歌は、切なくあるいは湿り気のある恋心を表した歌が多い百人一首の中にあって、清々しく乾いた涼風を届けてくれるような気がするのです。



  

Posted by るーひん at 21:40Comments(0)

2012年05月04日

今回のビッグダディ。

最近このブログの事がすっかり頭から抜けてまして、毎度のことながらずいぶんご無沙汰してしまった次第です。

そんな僕にブログの事を思い出させてくれたのが、相変わらずのビッグダディ。

確か4月7日にも前回の放送があったのですが、その日は落合博満さんの講演会に行ってまして、さらに録画するのも忘れてしまい、恥ずかしながら完全にスルーしてしまいました。

我が妻には「もうあなたにはビッグダディを語る資格は無い」とまで言われ少々落ち込んだので、今回の放送に関してはいつもより5割増しくらいの気合いをこめて録画ボタンを押したのであります。

さて、今回は・・。

まず、前回の放送では2時間半のうちのほとんどが激しい夫婦喧嘩の様子だったという事で、観ている方もさすがにうんざりしちゃった人が多かったみたいですな。

さらに、予告CMから本編の最中まで散々『ついに離婚を決断!』と煽っておきながら、結局はそのまま継続することになり、巷では『離婚するする詐欺』なんて言われています。

その意味でいえば今回は『ポリープあるある詐欺』か。

ま、それは冗談でして、やっぱり離婚しちゃうよりは夫婦でもう一度頑張った方がいいでしょうし、大きな病気が見つかるより健康であることの方が喜ばしいので、そこをツッコムのはやめておきたい。


詐欺と言えば・・我が家でも妻が

「あ!今日お米安いから買わなきゃ!ちょっとお金貸して」

と申しましたので、少ない持ち合わせから彼女に渡したところ、果たしてその晩我が家にはお米は無かった。

彼女曰く、「売りきれて無くなってた」そうですが、その代わり妻は見慣れぬ半ズボンを履いていた。

「お米買う買う詐欺」


話がそれた。


しかし、ビッグダディのおじさんは自由自在ですな。

毎度毎度、視聴者を飽きさせずハラハラさせてくれるのはもちろんの事、今回に至ってはあんなに心配させた挙句に

「結局、単なる痔でした」

といったオチまで付けてくれる手の込みよう。

わざと収録に合わせて体調が悪化したわけではないだろうけど、タイミングといい展開といい良くできた運びだった。

もうね、あの方は柔道整体師が本業というより、『職業:ビッグダディ』と言った方がいいのではないかと思ってしまうほどです。

だとすれば、あれほどまでに激しい喧嘩を演技ではなく披露出来るという事は、きっと『ビッグダディ』という職業が天職なのだろう。

で、父親の職業がビッグダディとなると、その家族であるビッグダディ一家を『ビッグダディ一座』と呼んでみるのも悪くない。


さて、今回の喧嘩についても少し触れておきますと、ビッグダディは攻め過ぎだし奥さんの方は防御力がハンパなく高かった。

僕では考えられないほどの攻撃をこれでもかというほど叩き込むビッグダディも見事なら、その攻撃を受け止め反撃し、さらにその後

「今日の昼は寿司だな」

などとカラッと言える奥さんにも天晴れというよりほかない。


また、我が家でも車中で喧嘩をした際に妻が「もう私ここで降りる!」と言った事がありますが、下車したら最後、もう戻ってこない気がするのでさすがに降ろせませんでした。

しかし彼は丁寧に停まりやすいところまで進んだ後に「はい、どうぞ」とまで言って妻を下車させていた。

事の是非はともかく、なかなかできる事ではない。


相変わらず殺伐とした場面も多い中で、僕にとって心の安らぎになるのが4歳・5歳・2年生のちびっ子3人組の登場シーン。

子供らしく素直で、さらに逞しい。

また、下の女の子二人だけ何故か前髪がパッツンなことも興味深い。

あの子たちにとっては、どうして知らないおじさんたちが家の中で撮影してるのかわかんないだろうけど、それはさておき、このまま順調に大きくなって欲しいものです。


そろそろ次回の放送があるのかが危ぶまれる頃合いになってきましたが、なんだかんだで楽しみにしています。

ただ、勢い余って小豆島に旅行に行ってしまう事は避けたいと思います。




  

Posted by るーひん at 19:35Comments(0)

2012年04月21日

どうぶつ。

先日、我が妻を伴って外食してたんですが、少し離れたテーブルにいた若い女の子がこっちをチラ見しながら何やら話していたので、

『きっと、「あの人カッコいいね」って言ってるに違いないですな』

などと寝言めいたことを妻に言ってみたところ彼女から

「あのね、若い女の子に見られてると思ったら、まずはチャックが開いていないかとか、カツラがずれていないかを心配してください」

と返された。

ゆっくり投げたボールを至近距離でフルスイングされピッチャーライナー打たれる感じ。

非暴力だと安心していたガンジー氏に、ふりかぶってぶんなぐられる感じ。

鮮やかなカウンターを決められた。


さて、雪の季節も終わり暖かくなってまいりましたので、我が家では恒例の夜のドライブも再開しました。

ドライブと言っても遠くに行くわけではなく小一時間も走って帰宅する程度のものですが、その際には敢えて山道を走り、いろんな野生動物に会う事を目的としています。

運のいい日は何種類もの動物たちに出会うこともあります。

たぬき、きつね、おサル、カモシカ、などなど。

昨年の大ヒットは、子連れのタヌキに出会った事ですね。

お母さんタヌキの後ろを子タヌキが3匹、一生懸命付いて走ってました。

近年、畑の作物を野生動物が荒らすことが問題になっていますので、「かわいい」の一言で済むものではないですが、普段会えない動物に会える事はやっぱり少々うれしいものです。

そんな感じで昨日も夜道をドライブしていましたところ、道端で何やら動くものが。

パッと見ると、尻尾の太い小動物が走り去った。あれはタヌキだ。

こんな真っ暗な中でのお勤め、ご苦労様です。

楽して畑の作物食べないで、ちゃんと自分で探しなはれや。


しばらく走るとまた一つ車の前を横切ったのですが、これは残念ながらニャンコ先生。

横切った後立ち止まり、振り返ってこちらをじっと見ていました。

はいはい、お散歩邪魔して悪かった。


また走り出すと、今度は茶色い小動物が前を横切り土手を駆け上がって行った。

あの姿は、間違いなく野ウサギ!

我が家の夜間ドライブの歴史で今まで一回しか出会っていない動物なので非常に珍しい。

いつもは野ウサギと聞くと必ず『ノロい野ウサギ(呪いのウサギ)』と口走ってしまうのですが、今回は嬉しくてそんな余裕もなかった。


しかしまぁ、彼らにもお父さんお母さんがあって、生まれた時はすごく小さくて、頑張って大きくなって今こうして夜の野山を一人で駆け回っていると思うと本当に感慨深い。


そんな中で昨日は、施設から脱走したヒグマが飼育員を襲い、その後射殺されるという事件があった。

どこに事件の問題があったのかはともかく、亡くなられた方や射殺されたヒグマたち、どちらも気の毒としか言いようがないのですが、僕の方はニュースを見て思いだし、また「三毛別事件」のページをみてしまった。

これは日本最大の熊害事件と言われており、文字で読むだけでも背筋が凍るほど怖い。

興味のある方は調べて頂きたいと思いますが、その際には覚悟を決めて深呼吸をしてからどうぞ。。


  

Posted by るーひん at 17:23Comments(0)

2012年04月04日

ドラマ『市長死す』。

昨日、見ました?

松本清張没後20年特別企画の『市長死す』でしたが、予想通りというか、まあいつものように最終的に全く心の晴れない内容でしたね。

通常の2時間単発のサスペンスドラマですと、事件が解決すると山村紅葉さんが毎度のドタバタを演じてくれたり、中村俊介(浅見光彦)さんが爽やかに笑ってくれたりするので、先程までのドロドロを忘れて

「さて、おふろでも入りますか!」

となるのですが、清張さんの場合はそうはいかず、最後にはほとんどの気力が失せて足腰立たなくなる。

昨夜の場合も、最初は僕も調子良かったんですわ。

「清張さんの原作なら、時代的に携帯電話が出てくるのはおかしいよね、ハハハ~。」

途中はこんな感じで余裕をかまして観てたんです。が、重い内容の話が進むにつれて徐々に気力を奪われて行き、そして、衝撃のラストで精も根も尽き果てることになります。

あらすじを簡単に説明しますと、年配の男性が若い女性に恋をしてしまったのですが、自らの想いが一方通行であったことに気づかぬまま、間接的にその女性によって殺害されてしまうというお話でして、その男性の甥っ子にあたる反町隆史さんが事件の謎を解いていくストーリ展開。

で、問題のラストシーン。

反町さんが一通りその女性を問い詰めた後、最後にこう尋ねます。

『叔父を・・・愛していたのですか・・』

もうね、2時間以上前から観てる僕にしてみれば、叔父さんが愛されてなかった事は百も承知なので

「なんで今さら聞くねん!これ以上僕を痛めつけるのはやめてくれやー」

と、残る力を振り絞って心の叫びを発するんです。

ただ反面、かすかに残る心の一部では、彼女が気のきいた仕草や言葉で僕をほっとさせてくれるのではないかと期待していたのですが、衝撃のセリフでトドメを刺されました。


『キ・モ・チ・ワ・ル・イ』


あー、もう何もしたくない。風呂も入らん。コタツからも出ない。声もかけないでください。私には。

ホント、清張さんのドラマは最後にいつもこうなるので、ある程度体力に余裕があるときじゃないと観ちゃいけない。


で、市長つながりと言う事で・・

我らが高山市長様が市のサイト内の『ようこそ市長室へ』において、被災地のがれき受け入れ拒否の方針を発表されていましたね。

詳しくはサイトをご覧になっていただければと思うのですが、拒否の理由として

『広域処理によって放射能を拡散させてはならない』

『がれき処理を被災地で行うことによって、当地の経済を活性化させる』

といったことが挙げられており、困ってるならみんなで助けてあげればいいじゃんという程度にしか考えてなかった私にとっては大変勉強になった次第です。

ただ、環境省のサイトでは

『広域処理の対象となる災害廃棄物は、放射性セシウム濃度が不検出または低いものである』

『膨大な災害廃棄物の量は、被災地の処理能力を完全に超えている』

といった主旨の記載があるので、僕なんかにはどっちが正しいのか全くわからん。

で、分からない事を考えても仕方ないので、とりあえずどっちも正しいという事にすると、次の判断基準は損得だ。

損得と言うと生々しいので、メリット・デメリットと言ってもいいのだけれど、要は受け入れる事よりも受け入れない事の方が当自治体へのメリットが大きいと判断された結果、あのような方針に決まったのだろうと理解してみることにします。



最後にあのお方。

先日夫婦で出かけることになりまして、早朝に車に乗り込んだんです。

助手席に座った途端にあのお方

「あ、ゴミだしするの忘れた」

まぁ、仕方ない。次の機会にしっかり出しなされ。

1分ほど走行し、いつものように出かけに作ったおにぎり一口食べたあのお方

「あ、塩かけるの忘れた」

・・まぁ、今回はお米本来の味を楽しみなされ。

しばらく走り、清見インターに近づくと車内でピーという音が鳴ってあのお方

「あ、ETCカード入れるの忘れた」

・・・ゲート付近でのバックは大事故につながる危険があります。

ようやく高速道路に乗り、岐阜方面にむけてスタートした途端にあのお方

「あ、お金持ってくるの忘れた」

いい加減目を覚ませ!!





  

Posted by るーひん at 17:54Comments(0)

2012年03月23日

回。

先日はお仕事で下呂の市役所まで行ってまいりましたが、お天気も良くご機嫌なドライブでした。

高山市内も晴れてましたが、41号線を南下して萩原付近まで行くと、日差しの色が違う気がするほど春っぽい雰囲気でしたね。

道中でちょっとした驚きがありまして、たまたま立ち寄った道の駅の張り紙

『本日定休日』

道の駅に定休日があるのって一般的なんですか?


さて春っぽいと言えば、なんだか知りませんが高校野球の全国大会が始まったようで、ラジオをつけたら、
投げたり打ったりワイワイやっとりましたな。

以前にも書いた気がしますが、基本的に「高校生の部活動」と言う点を、本人も関係者も周囲も忘れずにいたいものです。

未成年の学生に対して周りの大人がチヤホヤしすぎた結果、学生として本来身に付けなければならない部分が不十分なまま世間に放り出されるのも可哀そうなもんだ。

運良くプロになったとしても、あのハンカチ王子でさえ1年経てば半価値王子になってしまうんだし。

しかし『半価値』とは世の中にはウマい事言うお方がいるもんです。


ウマい事言うと言えば、この前『回文』を集めたページを見つけて一人で笑いながら見ていたのですが、芸術的な程の長文作品から、短いながらもパンチの効いたものまで様々です。

なかでも気に入ったのが


『軽いノリのイルカ』

いいっすよ。何でもやるっす、ハハハ。

海の中にも慎重なイルカもいれば、軽く引き受けてしまうイルカ君もいるんでしょうな。


『イタリアでもホモでありたい』

内容はよくわかりませんが、とにかく目標を持って貫く事は大切なことなんです。


『保安院全員あほ』

いろいろと問題もありましたが、全員がそうでない事を願います。


普通に読んでもクスッと笑えるのに加え、反対から読んでも同じ文章になるとは、日本語って言うのは面白いもんですね。

頑張って自分で回文を作ろうかと思いましたがこれがなかなか難しく、ようやく思いついたのが

『阿藤 快と加藤 愛』

全然なってないし。


さて、少し前の中日新聞に回転すしに関するアンケートの記事が載ってまして、関西と関東に分けて統計が取られていましたが、どちらの地域も半分以上の方が

『まわっているお寿司ではなく、注文して食べる』

と回答していたようです。

僕としては、むしろ半分近い方が回っているお寿司をそのまま食べることに驚いた次第ですが、やっぱり海辺の活気のあるお店で

「〇〇入りまーす!」

なんて言いながら回されたら、真っ先に飛びつくだろうなぁと少々羨ましくも感じました。

そう言えば、高山にもまた一つ新しく回転すし屋さんが出来るみたいですね。

『新しいもの大好き高山市民』の一人として、口半開きで行列に参加しようかとも思いますが、某牛丼店が出来た時のように国道が大渋滞するのも困りものです。  

Posted by るーひん at 18:56Comments(0)

2012年03月15日

捨てられますか。+あのお方。

ご無沙汰しております。

知らぬ間に3月になっていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。



今年の初めに石川県に住む妻方の祖母が他界いたしまして、先日はその四十九日法要に行ってきたのであります。

90歳で亡くなったのですが、最後までユーモアを忘れない素敵な女性でした。

また、痛がらず苦しまず、安らかに死を迎えられたようで、残念である事はもちろんですがその点では私たちもホッとした次第です。

で、その四十九日法要。

祖母の自宅でお経をあげていただいた後、200Mほど離れたお墓まで納骨に行ったんです。

お墓の場所はお世辞にも奇麗に整備されているとは言えず、ようやく芽を出し始めたふきのとうに気をつけながら、枯れ草を踏んでいかなければなりません。

無事納骨も終わり、お墓の前でもう一度お坊さんがお経をあげてくださっている時、ふと見ると我が妻の黒いストッキングに植物の種らしきものがびっしりくっついています。

お経が響く中こっそり彼女にそれを伝えると、驚いた彼女はさっと足を上げて種を払い始めたのですが、あげた足を置いたのが、なんと先祖代々の墓石。

驚く親族一同および、ご先祖様一同。


そんな我が妻ですが、昨年に引き続いてめでたく誕生日を迎えましてね。

年齢は非公表らしいのですが、僕の推察ではたぶん36くらいじゃないかと思っています。

その日と言うのは3月11日でして、彼女は「私の誕生日は毎年追悼番組だ」と言っていますが、あの惨事を思い出すと同時に自らの命に感謝する日にしてくれたらいいなぁと思っています。

ただ、私の父が彼女のためにお祝いのケーキを予約してくれていたのですが、当日チョコレートで『祝』と書かれたケーキを受け取るのは相当気まずかったと申しておりました。


思えば彼女が高山に来て7年になりますか。

結婚前は岐阜市にて金華山の岐阜城を見上げながら

『あんな高いところで暮らせたら楽しいだろうな』

と言っていた彼女ですが、今暮らす高山市は標高500M以上。

標高300Mほどの岐阜城を見下ろして暮らす感想はいかがなものでしょうか。


前回も書きましたが、あのお方、ブログ始めましたので。

よかったら『フラワー&グリーン モネ』で検索してください。


さて、最近のちょっと気になるニュースから。

たまたま目にしたのですが、福島県内およびその近辺の高速SAのゴミ箱には、福島の銘菓や野菜、お米などが大量に捨てられているということです。

お菓子はもちろん包装紙に包まれたまま開封されていない状態、野菜は新聞紙にくるまれている状態、また、お米はこぼれないようにビニール袋を幾重にも重ねてあったりするそうです。

福島県内の知人や自らの実家を訪ねた際に頂いたお土産を、道中のゴミ箱に捨てて帰っているというのが実態だと言われています。

正直なところ、福島県産のものが安全であるかどうかは素人には判断できない以上、マスコミ報道等をどのように受け取るかというスタンスの違いであろうから、僕なりの考えはあるけれどここでは敢えて言及しない。

それよりも、人の心をそのような形で処分する事に対しては、やはり寂しく思います。


福島の友人が「帰りの道中で食べてよ」といって渡したお菓子

実家の母が「車が汚れないように」と包んでくれた土の付いた大根


僕はとても捨てられない気がしますが、いかがなものでしょう。  

Posted by るーひん at 19:23Comments(2)